2011年8月31日水曜日

刺青心中

今日で8月も終わり。
夏が好きなのでこの時期はいつも寂しい気持ちになります。
しんみりとした気持ちでふと手にしたのは、、、「刺青心中」('75年オハヨー出版)。
「蛍」「大奥の狐」「刺青心中」の三作品が収録されています。(もちろん絶版)

夏の終わりに奇怪な作品群を読み、気持ちの落としどころが見つかった感じ。


2011年8月25日木曜日

怨み恋歌

銀座シネパトス梶芽衣子スタイルで「修羅雪姫」を公開していたそうな。
久しぶりに私も観たくなり、2004年に再発されたDVDを引っぱりだす。
修羅雪姫」の翌年に公開された「怨み恋歌」は実はちゃんと観ていなかったので、
あらためてじっくりと鑑賞。
梶さんの美しさはより際立ち、伊丹十三さん、原田芳雄さん、岸田森さんの演技が
凄まじい。梶芽衣子という存在は原作を超えてましたね。

写真は「修羅雪姫」DVD-BOX(二枚組)
外箱のイラストは上村一夫で、DVDには特典で生原稿が収録されています。





2011年8月24日水曜日

世田谷文学館

夏の終わりのダイナミックな積乱雲を眺めながら、自転車漕いで世田谷文学館
和田誠さんの「書物と映画」を観に行ってきた。
最初から最後まで同じトーンの世界観ときれいな仕事に和む。
もっと和田さんのことが知りたい!と思った。
一階で開催されていたムットーニのからくり書物も観ることができて得した気分。
これは上演時間があるので、絶対それに合わせて行ったほうがいいと思う。



このポスターに魅かれて観に行ったようなもの


2011年8月23日火曜日

女の顔

夏の終わりを一度感じてしまうと、ふたたび暑さを取り戻しても寂しさをぬぐえない。
オトコとオンナのお話みたいデスネ。

今日は印刷所から「昭和一代女」の原稿が戻ってくる。
原稿が届くまでの間、書庫をウロウロ。
原稿は年代順にしようか、などと考えたり。

ふと、「ひょうたん」を読んでみよう、と思いつく。
先日お会いした筧さんに「あれは 後期の作品のなかではなかなか」とお聞きしたので。

毎号読みきりで、主人公の漂子さんの飄々とした感じは可愛らしいけれど、
ちょっと目が離れた顔がいまひとつ物足りない。
やはり上村作品にとって女の顔は命だ、と思う。

父の仕事をするようになって、いままで読むことのなかった作品を読むようになり、
作品ごとに違う女たちのキャラクターに引き込まれた。
よくぞここまで女を掘り下げたものだ、と父娘の関係を抜きにして感心する今日この頃。
いつかこの上村一夫が描いた女たちを一同に集めた場所を作りたいものだ。




2011年8月19日金曜日

復刻!「昭和一代女」

ついに。久しぶりの復刻でございます。
「昭和一代女」!!!
梶原一騎さんの世界観を上村一夫が描いた作品、いまとなっては本当に貴重です。
なんといっても美しい極彩色のカラー原稿にご注目いただきたい。
皆さんのご尽力で再現することができました。



「昭和一代女」は、1977年にAPACHEという雑誌で連載が始まり、翌年1978年まで
続きましたが、とても贅沢な作りで、章の最初5ページがカラーでした。
(後半2話くらいはモノクロになりましたが)
ところが、1978年に出版された単行本の印刷はモノクロのみで、かなり表現が粗く
なっていたんですね。
今回せっかく復刻するのであれば是非カラーでの再現を、とわがまま言わせて
いただきまして制作に突入したのですが、エアブラシを用いたカラー原稿は
実は色指定の部分もあり、当時のAPACHE誌面を照らし合わせて再現していただき
ました。
当時の作品を忠実に、そして新しい提案で復刻していくには慎重さも大切だという
ことをあらためて思いました。

残念なのは、APACHEが廃刊になってしまい、「朱の章」で終わってしまっている
ことですね。致し方なし。

夜中に新旧の翔子を眺めて...感無量。

2011年8月17日水曜日

夏の食

このところ 毎日枝豆を茹でている。
秋田、青森、茨城...いろいろな産地の枝豆があるけれど、
この間いただいた近所の畑の枝豆もとても美味しかった。
東京で地産地消はなかなかないからこその美味しさだったのかもしれない。

そして止まらないのが海苔。
先週大阪のカンちゃんにいただいた淡路の「大江のり」。
ちょっと辛くてクセになるおいしさ。
大阪ベーシックは「味付」らしいですね。
おにぎりも味付を使うとか。
その場合、米に塩は混ぜるのかな? 今度聞いてみよ。



2011年8月16日火曜日

お盆休み

夏だ お盆だ 町はそんな雰囲気に溢れているので、
なんとなく夏休み気分で過ごしている今日この頃。
やっと観に行ったSUPER8は期待しすぎた感がありいまひとつ。
そして夜のTOHOシネマズは節電営業か、暗くて人が少なくてブキミだった。

先週末からお盆休みで大阪のカンちゃんが上京。
カンちゃんは大阪の原画展を仕切ってくれる大切な友人です。
今年の秋の原画展の打合せなど、賑やかな週末を過ごす。


写真は同棲時代の大きなパネルを撮影するカンちゃん