2013年2月20日水曜日

上村一夫原画展「花の輪廻」@神楽坂artdish

梅の花ほころぶ頃、ようやく東京での原画展示のお知らせの運びとなりました。
3月19日から神楽坂artdishにて、「花の輪廻」と題した展示です。
まんだらけ出版から「悪の華」が復刻され、上村一夫と岡崎英生コンビの
エロスの世界が再評価されるなか、その美しい生原稿をご披露したいという思いが
強くなり、この度artdishさんのご協力のもと、実現することになりました。

思えば昨年秋のこと、美しく印刷し直していただいた 「悪の華」を何度も読み直して
いたところに、artdishの美人オーナーからメイル。
「女の情念の行き着く先は、生命が誕生したり、絶えたりする、春になりきらない
まだ寒いけどもう少しで春の訪れをと待ちわびる、その女の恋がどう立ち行くかの
揺れ動く、そんな狭間が、上村女には似合う。ちょっと耐え忍びの時期の方がより
淫靡に美しく見えるから。」
というすばらしい理由で2月か3月の展示を提案いただきました。
これはもう上村的春画をご披露させていただこう、とがぜんやる気になって神楽坂へ。
何度も足を運ぶうち、春を前に話しに花が咲き乱れ、頭がクラクラするほど
盛りだくさんな企画展になりました。

先ほどホームページに情報掲載しましたので、ご覧頂けたら幸いです。
ブログでも随時詳細アップして参ります。


上村一夫原画展「花の輪廻」@神楽坂artdish
2013年3月19日(火)~4月21日(日) 15:00~22:00(月曜休)

生涯女を描き続けた漫画家・上村一夫の1975年の作品『悪の華』(原作:岡崎英生)
が昨年10月まんだらけ出版から復刻されました。現代に投下された上村エロスの放つ
禁断の美しさ。本展ではその迫力の生原稿や挿絵画家としても多くの作品を残した
上村一夫のエロティックな原画の他、盟友でもあった演出家・久世光彦に贈った究極の一枚も特別に公開いたします。そして、新しい試みとしてコラージュアーティスト・
河村康輔が上村一夫の世界を大胆にコラージュ!異次元のエロスを展開します。
龍 天に登る、朧げで美しくも強い季節。上村一夫の線をお楽しみください。


神楽坂artdish
東京都新宿区矢来町107番地 TEL:03-3269-7289
http://www.artdish.co.jp/g

2013年2月10日日曜日

monoスペシャル「古着屋さん」

2月12日発売のmonoスペシャル「古着屋さん」で
「上村一夫と昭和のドレス」 という特集を組んでいただきました。


熱心な上村一夫ファンでいてくださる高円寺の古着屋さん「vivid」の
オーナー佐々木拓馬さんと対談させていただいております。

ひょんな出会いからお店に遊びに行くようになり、いつも上村一夫話で
盛り上がっていたところにこのお話。 
佐々木さんとお話していると、上村作品に登場した女性達が生き生きと
感じられるのです。

上村一夫が描いた女性達の装いから、時代が見えてくる。
今回対談させていただいて、あらためて面白いテーマだな、と思いました。

書店で見かけたら是非お手に取ってみてください。